私が長年強く願ってきた「教育現場への色彩心理の導入」。
その思いが形になり始めたのは2018年。執筆した記事が教育大学教授(現・福岡大学教授)の入江先生の目にとまり、夢の実現へと大きな一歩を踏み出すことができました。
AIが急速に進出する時代にあっても、人間の深層心理や色彩の持つ影響力はAIには制御できない領域です。これからは「色を意識的に、計画的に活用すること」が当たり前になっていくでしょう。
色彩は感情を豊かにし、コミュニケーションを円滑にする力を持っています。だからこそ、若いうちから触れておくことは大きな財産になります。
しかし私が本当に学んでほしいのは、子供よりもまず「大人」です。
大人が色彩を楽しみ、その力を体感する姿を見せることが、子供たちの自然な関心につながるからです。先生や親といった大人が理解し実践することが、子供たちへの一番の教育になると信じています。
子供は私たち大人をよく見ています。
大人が色彩をどう扱い、どう感じているかがそのまま子供の学びとなります。
だからこそ、まず大人に「色彩」という非言語ツールを使いこなしてほしいのです。
現在も教育関係者の勉強会への参加や学校訪問を続けています。
教育現場にすぐに導入するのは容易ではありませんが、地道に活動を積み重ね、未来の教育に色彩心理を根づかせていきたいと考えています。
入江教授の推薦記事をご紹介
「色彩教育への期待」
色彩心理学、そしてそれを学ぶ学校が福岡にあると知ったのはつい最近のことです。 小学校の教員として長い間子どもたちに関わる中で、色彩が心の在り方に影響することは何となく分かっているつもりでしたが、 心理学として確立しているとは思いもしませんでした。そこで、 色彩 (色) が学習指導要領にどのように位置付けられているのかを調べてみました。すると、 平成20年改訂小学校学習指導要領に示された図画工作科の目標が 「表現及び鑑賞の活動を通して、 感性を働かせながら、 つくりだす喜びを味わうようにするとともに、造形的な創造活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養う」 と、 色に関する記述が無かったのに対し (解説書では少し触れられていますが) 平成29年改訂版では、様々な場面において、形や色など豊かに関わる資質・能力を働かせることが、楽しく豊かな生活を創造しようとすることなどにつながる」と、「色と豊かに関わる資質・能力」が明記されてたことが分かりました。つまりこれは、 図画工作科の学習において 「色」 の扱いが従来より重視されたことを示すものであり、併せて指導法の改善が求められるということでもあります。つまりこれは、 図画工作科の学習において 「色」 の扱いが従来より重視されたことを示すものであり、併せて指導法の改善が求められるということでもあります。しかし、現在教壇に立っている教員が、 「色」を扱う色彩教育についての知識と指導法を身に付けているかといえば心もとないというのが正直な思いです。そこで、 専門家の力を借りることが必要になります。 これまでもキャリア教育ではキャリア教育コーディネーター、薬物乱用防止教育では学校薬剤師、食育ではフードディレクターや栄養教諭など、 その分野の専門家にゲストティーチャーを依頼してきた経緯があります。色彩教育の場合は色彩心理セラピストにお願いすることになるでしょう。 「楽しく豊かな生活創造」 につながる色彩教育は、小学校のみならず、 保育園 幼稚園 中学・高校、そして教員養成系の大学(大学院) においても今後取り組まれることが期待されます。 微力ではありますが、その一端を担うことができたらと思っています。
福岡大学人文学部教育・臨床心理学科教授
入江誠剛


道徳のテキストにコラムを書かせていただきました(2024年)
教育現場での授業風景(一部紹介)

福岡女学院大学教職課程

福岡大学教職課程4年生

教育関係者対象セミナー

福岡市立東光小学校4年

福岡大学教職課程4年生

幸袋中学校3年生(2クラス)

日本学校改善学会での活動について
・2019年愛媛大会(愛媛大学)にて「色彩教育の重要性」について発表
・2020年福岡大会(福岡女学院大学)にて実行委員として参加
・2024年愛媛大会(愛媛大学)にて「教員の未来」九州地区代表グループセッションに参加
・2025年福岡大会(福岡大学)にて実行委員&ワークショップ講師として参加
日本学校改善学会2025福岡大会
昨年愛媛大会に参加したときに、次は福岡大会と知り、2020年以来の2度目の実行委員。
今回延べ400人以上の方にご参加いただき、無事盛会のうちに終了することができました。
福岡大会のテーマは…
『行きたくなる学校〜こどもも、保護者も、教員も〜』
実はこのテーマ、最初の打ち合わせの時に意見を求められ、何気に発した言葉がテーマになりました。
さて、今回実行委員でありながら、大会2日目は私自身も講師として『色彩と環境』ワークショップを担当いたしました。行きたくなる学校を作ろう!というテーマで、行きたくなる学校ってどんな学校なのかを考え、それをデザインするワークをしました。運営サポートをしているフリースクールの親子の参加は聞いていたのですが、予想外に多くの学会員の先生方のご参加いただきました。
終了後は、たくさんの嬉しい感想をいただき、改めて『色はすごい!』と実感した時間でした。
皆様、本当にありがとうございました。
そして、日本学校改善学会福岡大会終了後、ある大学教授から「講義依頼」のメールが届きました。
チーム学校スペシャリスト養成講座「教育相談」の講師依頼
まだ具体的な内容は決まっていませんが、3時間をどれだけ興味を持って楽しんでもらえる内容に指定と思います。また改めてご報告させていただきます。
当スクールでは、心理療法に色彩心理学を使っていますが、この知識は、決して心理療法のみに留まりません。過去には、色彩
食育/色彩
子育て/色彩
教育/色彩
衣(パーソナルカラー)/色彩
住(インテリアコーディネート)/色彩
WEB/色彩
マーケティング/色彩
睡眠/色彩
コミュニケーション/色彩
脳育/色彩
生理学(ホルモン)/色彩
ダイエットなどについてセミナーを開催したり、講師依頼をいただきました。
色彩心理学と一言でいっても分野は多岐にわたります。色彩心理学の知識は、どの内容にも絡めることが可能です。なので、これから何か学びたいと考えている方には、ぜひ色彩心理学も候補に入れてみることをお勧めいたします。特に心身の健康には欠かせない分野です。
正しい色の活用法を学んでみませんか?まずは入門講座から体験してみてください。
日本学校改善学会2025福岡大会・色彩と環境ワークショップ







日本学校改善学会2025福岡大会
福岡大会のチラシデザインを担当させていただきました。
今回は、大会テーマが「行きたくなる学校」ということもあり、
学会という堅苦しさをなくして誰でもが参加しやすい雰囲気を
出すため、柔らかなトーンで作成いたしました。
多くの先生方から
「このチラシいいね」「このチラシの効果で参加者が増えたと思うよ」
と嬉しい感想をいただくことができました。
